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DNA鑑定 (梅津和夫) ブルーバックス レビュー・インプレ・評価・感想

DNA鑑定 梅津和夫

インプレ・レビュー・評価

法医学者より書かれた「個体を判別するための」遺伝子解析の本。 遺伝子解析には病気を検出するためなど様々な目的があるが本当に「個体を判別するため」の方法や事例に絞って書かれている。

印象に残った内容の紹介

  • DNAは死亡してから細菌による分解が始まる。

  • 資料に適したもの 白骨化した場合は歯の象牙質がよい。毛髪はmDNAのみ。また、淡水より海水中の方が保存される。これは海水がアルカリ性であり、骨などのカルシウムが溶け出さないためである。(骨のカルシウム中のDNAの保存状態は良いが、溶け出してしまうと細菌の侵入が容易になる)また、DNAが酸化ストレスに弱い。

  • アポトーシスではDNAは分解されてしまう。

  • 日本はPCRの特許をABI社に払わない代わりにABI社の検出キットを使うことを義務付けられた。特許の切れた今もその状態は維持されている。

  • mDNAは数が多いため、検出が容易。

  • 犯罪捜査にはSNPと繰り返し配列が利用されている。indel多型はまだ。

  • mDNAは環状小分子で民族や家系による変異(ハプログループ)が研究し尽くされている。。

  • Y染色体はX染色体と組み替えを起こさないため、ミトコンドリアDNAと同様に受け継がれる。mDNAとY染色体のはプロタイプの分布マップは(なぜか)あまり一致しない。

  • 死後、シトシンは、酵素反応により脱アミノ化され、ウラシルとなるが、これはチミンとしてPCRに認識されてしまう。

  • ジュラシックパーク後に琥珀内のDNAを解読したという報告があったが、その年代のDNAが残っているとは考えにくいので、これは現代に作られた模造品を読んだだけだと考えられる。

  • ネアンデルタール人が現生人類(ヨーロッパ人とアジア人)と混血したという言説は、サンプル採集時にヨーロッパ人とアジア人のDNAが混入した可能性が高い。(元々保存されているDNAは少なくカビのDNAも混じるため、混入するDNAの影響が大きくなる。)

  • 2000年に中国科学院と東大が2500年前の中国のDNA鑑定をし、ヨーロッパ人が住んでいたと結論づけたが、これもコンタミによるものだと考えられている。

  • 西湖で見つかったクニマスがヒメマスと別種であるということはまだ確認されていない。ホルマリン漬けにされた標本ではDNAのアミノ基を切断するため、DNA鑑定できないから。

  • 骨髄移植を受けた人をdna鑑定すると提供者の遺伝子も混じることになる。